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1:金利の低い住宅ローンは内容をよく確かめて選ぶ!
・低金利の住宅ローンは、同じ返済額でより多く借りられるなどのメリットがあります。しかし、金利優遇商品の中には、当初の優遇期間が終わると店頭金利が上がるタイプもあるので注意が必要です。(表2)
又、マンションのモデルルームで勧められる住宅ローンのほかにも、複数の銀行ローン情報を集め、金利や手数料・サービス内容を比較して選ぶことも大切です。
2:銀行ローンの固定期間は何年を選べばいい?
・銀行ローンの固定期間選択型は、期間が短いものほど金利が低い。しかし、固定期間終了後はその時点の金利が適用されるので、返済額が短期間で変わるなど不安定な面もあります。(表2)
・一方、期間が長いものは、当初の金利は高めですが、金利上昇時には10年固定から3年固定などの短期の固定金利に切替てリスクを抑えることもできます。
(詳しくは、最寄の金融機関でお確かめ下さい)
【ポイント】
・金利は長い目で見れば、上がるときもあれば下がるときもあります。固定期間選択型は期間終了後の家計を考えて選ぶことが大切です。
・将来年収が上がるなど、返済額が上がっても家計を圧迫しないなら、短期間固定を選んでもいいと思います。
【表1】毎月、約12万円返済する場合の借入可能額 (35年返済の場合)
ローンの種類 |
3年固定 |
10年固定 |
フラット35 |
金利 |
1.6% |
2.25% |
3.09% |
借入可能額(最大) |
3850万円 |
3500万円 |
3100万円 |
毎月返済額(返済当初) |
11万9775円 |
12万482円 |
12万866円 |
【表2】金利が上がったら、毎月返済額は・・
店頭金利が |
3年後 |
10年後 |
いつでも |
|
3年固定 |
10年固定 |
フラット35 |
変わらない |
13万6205円
(2.50%の場合) |
13万6080円
(3.35%の場合) |
12万866円
(3.09%) |
1%UP |
15万5877円
(3.5%) |
15万1208円
(4.35%) |
2%UP |
17万6954円
(4.5%) |
16万7178円
(5.35%) |
【注意】住宅ローンの多くは、引渡し後の金利が適用されます。
(詳しくは最寄の金融機関で)
・公庫融資の特徴のひとつは、「融資申込み時」の金利が適用されること。一方、フラット35やほとんどの銀行ローンは「融資実行時(物件引渡し時)の金利が適用されます。公庫融資廃止で大きく変わるのはこの点です。今後引き渡しまでの期間が長い物件を購入する場合は、その金利が上がる可能性も考えて借りましょう!
■財形貯蓄の特徴
金利タイプ |
5年固定 |
借入条件 |
勤務先で財形貯蓄を1年以上続け、貯蓄残高が50万円以上あれば利用できます。
勤務先に融資制度がない場合は公庫(4月からは住宅金融支援機構)に申し込む方法もあります。*各金融機関でお確かめ下さい。 |
融資額 |
貯蓄残高の10倍までで最高4000万円
物件価格の8割が限度だが、フラット35と併せて借りる場合は価格の100%までOKです。 |
(お近くの金融機関でお確かめ下さい)
■フラット35選ぶ時の注意事項
・フラット35を選ぶ場合、住宅完成後にお金が振り込まれる場合があります。建設会社さんでは、基本的に3〜4回程度の支払いが必要です。
(1回目:頭金・2回目:建て方完了時・3回目:仕上げ完成時 4回目:家が完成時など)
是非、その事を頭に入れて金融機関・住宅会社さん確認・打合せした方が、トラブル予防になります。
【注意ポイント】
・金利優遇幅の大きな商品は、固定期間後の金利上昇に注意しましょう!
*ご参考ですので、詳しくは最寄の金融機関でお確かめ下さい。
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